マレーシア視察(3)配車アプリGrab

ネット上に「マレーシアを旅行するなら 配車アプリGrab は必ずインストールしておくべし」といたるところで書き込まれていたので、半信半疑ながらインストールしてマレーシアへ。
モノレールや電車の停車駅が近い繁華街に行くには車をひろう必要はないんですが、有名なモスクなどは都心部からちょっと離れたところにありタクシーじゃないと行けない観光名所がかなりあります。また1年を通して平均気温35度、湿度90%のマレーシアだと500m歩くのもかなりの体力を消耗します。タクシー需要に台数が追いついていないマレーシアで日本で言う「白タク」は法律的な問題はさておき必要不可欠な存在です。


空港に着いた途端「Grab」の広告がいたるところに見えます。それだけマレーシアでは認知されているアプリになっています。

自分のスマホにGrabをインストール済みとはいえ、できるだけタクシーを使おうと思っていましたが、モスク観光で運悪く礼拝終了時とぶつかるとモスク周辺が礼拝を終えて自宅に戻る人で溢れかえりタクシーなんて捕まえるのは不可能と思え、仕方なく使い方もよくわからいGrabを恐る恐る使ってみました。


目的地を設定します。


近くにいるGrabドライバーが表示されます。表示されている評価が悪ければ他のドライバーを探してもらうことができます。


ドライバーを確定すると料金が表示され、表示された料金に納得できれば「確定」ボタンを押します。

あとはGrabタクシーが来るのを待つだけです。Grabタクシーの現在地が地図上に刻々と表示され、到着予定時刻も表示されます。 タクシーが到着し、自分と目と鼻の先にいてもお互い面識がないのでなかなか配車した車を見つけられない場合は、メッセージや無料電話でやりとりをして見つけることができます。 料金もタクシーより安いので、観光客じゃなくても、というか生活者のほうがGrabサービスが無くなると困るという感じでした。

料金は現金で払ってもいいし、ユーザID作成時にクレジットカード登録が必要なのでクレジットカードで払ってもよいのですが、僕が乗ったドライバーは皆クレジットカードで払ってほしいと言ってきました。こちらとしては後日過請求されていないかの確認とレート変動もあるので現金払いを無理強いしてもよかったんですが、上乗せ請求はされてませんでした。そのへんはGrabがきちんと管理しているんでしょうね。

日本、特に地方では高齢者がスーパーマーケットや病院に行くのがとても不便な状況にあるので(だから免許返納を躊躇する、というか運転できないと生活できない)Grabのようなサービスが普及すると高齢者運転の交通事故が減ると思っています。

マレーシア視察(2)公共交通機関に..

マレーシア国際空港から都心部へ向かうKLエクスプレス内でもなんとなく違和感を感じていたんですが、KLセントラル駅から市内バスやMRTにのってその違和感の正体がわかりました。社内に企業広告がひとつもないことでした。広告ポスター掲載料で儲けようという気がないのか、法律で決まっているのかググってみましたが分かりませんでした。ただ視覚に訴求するポップな広告がない社内は乗ってて気持ちが安らぐことは確かでした。

マレーシア視察(1)日系企業の現地カスタマイズ

日本でいたるところにある「ユニクロ」と「ダイソー」がマレーシアにも進出してました。
とはいえ日本の店舗形態そのままを輸出しているわけではなく、現地仕様にカスタマイズしているわけですが、カスタマイズの方向性は違っていました。

(1)ユニクロ
ポロシャツやTシャツ、ジーンズといった全世界共通で売れるアイテムは日本で売っているものをプライスタグだけを替えてそのまま販売していますが、約60%のイスラム教人種用に特別にデザインしたアイテムを前面に押し出して売っていく戦略のようです。

価格的には全体的に日本より高め。諸外国でユニクロブランドは「安くはないけど、そこまで高くない」という位置づけでしょうか。

(2)ダイソー
ショップの外観からして日本とは大違いの高級路線です。

全品5.90RM(約170円)。マレーシアの平均物価が日本の3分の1ほどなので、マレーシア人にとっては500円均一ショップな感じです。
商品は日本のものをそのまま陳列しています。日本語表記もアジア諸国ではブランド価値が高いようです。

驚いたのは、買い物かごがカートになったこと。こういったカートは見たことがなかったので、日本に導入してもいいんじゃないかと思いました。