テニスの全仏オープン開催期間中ということもあり、地下鉄構内の広告にラコステ、ナイキ、ウィルソン等全仏オープン関係のスポンサー広告が目立っていた。ユニクロも昨年スポンサード契約を結んだ史上最強プレーヤーであるロジャー・フェデラーをメインに以下に掲載する広告を多く目にした。(噂では、ユニクロはフェデラーと10年300億円の契約らしい!)
注目してほしいのが、車いすテニス界のレジェンド国枝慎吾選手は、フェデラー、錦織選手と同等に扱われているということ。国枝選手はグランドスラム22勝(フェデラー選手20勝)であり、日本の記者がフェデラー選手に「錦織(選手)がグランドスラムで優勝するにはどうしたらよいか?」と質問した際の回答が、「日本には国枝選手がいるじゃないか(=グランドスラムの勝ち方を知っている選手が日本にいるんだから、彼から学べばよい)」でした。
フェデラー選手も敬意を表す国枝選手の扱いが、日本企業であるユニクロでさえも日本では小さいという不思議(ユニクロも海外では国枝選手を大きく扱っているのに)。
このことはユニクロが悪いわけではなく、日本人は障害者スポーツを軽んじていて国枝選手に商品価値を見出さないため、ユニクロも費用対効果上国枝選手の扱いを小さくせざるを得ないのではないかと考えてしまうのである。