イタリア視察(1)クリスマスと働き方改革

ローマに着いたのは12月22日、クリスマスシーズン真っ盛りでした。イタリア最大の乗降客を誇るテルミニ駅に降り立ったときに目にしたクリスマスツリーは、電飾に彩られた日本で見るそれとは違うことは遠目から見てもすぐに分かりました。近寄ってみるともみの木のデコレーションは「願いごとを書いた紙、紙、紙」。日本で言う絵馬や七夕の短冊に近い感じです。キリスト教信者にとってクリスマスは宗教行事なので、絵馬に近いものであって当然なのだと思いました。

日本では、12月26日になるとクリスマス飾りは一掃され、一気にお正月モード(商戦)へ突入しますが、イタリア(というかヨーロッパ)では、1月中旬までクリスマスソングが街中で流れているそうです。宗教が行動指針(心の拠り所)であるキリスト教やイスラム教信者に対して、宗教行事への関心が比較的薄くよくいえば八百万の神を認め、悪く言えば無宗教に近い日本。安息日は仕事をしないのが当然の国々に対して、宗教観の薄いに日本では「働き方改革」などと政府が旗振りをしたところで、正月三が日が交通機関もストップし、コンビニを含め殆どの店舗がシャッターを下ろすような日は遠い気がしました。 

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